今回は20世紀最大の発明の「箱」、一人の陸運業者のアイデアから始まった、驚きの発明「コンテナ」の誕生歴史を簡単に解説します。
1956年ニュージャージー州ニューアーク港を1隻の船が58個のアルミ製の「箱」を積みヒューストンに向け出航し、そこに58台のトレーラートラックが待ち構えていた。
これが、革命の始まりだった。最初に58個のコンテナ輸送を実現したのが米国の陸運業者マルコム・マクリーン。
彼が世界中の物流に革命をもたらし、「コンテナ」の父と言われています。
マクリーンは、トラック1台から運送業を起こし、全米屈指の運送会社へと成長させました。
世界の輸送・経済を変えた「箱」、コンテナは、今から61年前に始まったといわれていますが、日本経済の奇跡も中国経済の急成長も、20世紀最大の発明の「箱」から生まれたのです。
1826年、アメリカ大陸を横断する鉄道が引かれ、1836年代から鉄道貨物が発達し1880年代には冷蔵貨物という技術革新も登場。生きた牛や豚ではなく生肉の形での輸送が始まり、平均的な家庭の食卓にも肉料理が並ぶようになり、コンテナを運ぶ鉄道が“アメリカの生命線”と呼ばれました。